赤ちゃんが生まれてから歩けるようになるまでを解説します。
成長の過程と合わせて遊びのポイントも説明します。
⑥伝い歩き
前回までに四つ這いを説明しました。
四つ這いができると階段を上る、坂道を上るができるようになります。
床の上を動いていたところからより上、上を目指して動きます。
そこでできるようになるのがつかまり立ちです。
ひざで体を支えることができるようになると少しの間でも手が自由になります。
その手を使って椅子、箱、柵を支えに立つ練習をします。
最初はつかみそこなうこともあるので顔をぶつけて泣くこともありますね。
箱の角にぶつかるみたいなリスクは予防が必要です。
しかし、失敗を繰り返すことが成長につながるのでのびのびさせてあげて欲しいです。
つかまり立ちをしてすぐに伝い歩きができるわけではありません。
寝返り~四つ這いの過程でも大切だった動きがここでもあります。
左右を見ることです。
立ちながら何があるだろうと左右を見て左右に体を揺らします。
この動きがあるから左右の足に重心移動をします。
左足に重心が乗れば右足は軽くなります。
その結果足が降り出せるようになります。
横歩きの姿はかわいいですよね。
まだ足で支える力より、手で支える方が得意です。
横歩きしながら少し体が離れると座り込んでしまいます。
バランスを崩さないように調整しようと思うことで徐々に足で支えるがうまくなります。
寝返りの時はあえて左右から声掛けが必要でした。
四つ這い以降は赤ちゃん自身が左右ともに興味を持って動きます。
伝い歩きが「横歩き」であることにもたくさんの意味があります。
足の動きに注目して考えてみましょう。
大人が歩く時のまっすぐな歩き方はかかとからつま先に向けてつきますね。
この時土踏まずもあるので足の外から内に力が入ります。
赤ちゃんの横歩きの足ではどうでしょうか。
赤ちゃんの足はまだ支えることに慣れてないので土踏まずが未完成です。
左足から横歩きを始めたとします。
左足の裏もペタッとつきながら外から内に支える動きをしていきます。
動きだけでなく足の裏で重心を支えるという経験も大切なものです。
次は手の使い方です。
支えに使う手もうまくなっていく段階があります。
柵とか机とか最初はしっかりつかまるところで立ちます。
だんだん壁でも立てるようになります。
手を握りこまず、てのひらで支えられるようになるのはすごい上達だと思いませんか?
これは、足で支えることに慣れえきて手にかかる体重が減ったことがきっかけです。
遊びのポイント いろんな場所で立つ、歩くを経験すること
当たり前のことと思う方もいるかもしれません。
ただ、つかまり立ち、伝い歩きの段階では当然抱っこでの移動です。
子どもと外出するときに抱っこ、ベビーカーはやはり大変ですよね。
それでも家の中だけでなく外で立つ、歩くを経験することが大切です。
それはそれぞれのメリット、デメリットによります。
[家の中】
メリットとしては「安全」が一番にあります。
親の目も届きやすいですし、サークル等で行動範囲も限定できます。
たとえ転んだとしても物や角にぶつからなければ大きなけがは少ないです。
デメリットとしては「負荷量、刺激の慣れ」です。
もちろん家の中でつかまり立ち、伝い歩きを繰り返すことでも歩くことに繋がります。
それでも平坦な床であるので負荷量としては少ないです。
また子どももたくさんの刺激を感じて感覚が育っていきます。
家の中の刺激は一定になりやすい傾向があります。
対策としては、普段しない動きを取り入れる。
例えば階段、段差に登る。
日常的にしているという方もいるかと思います。
どうしても安全のために見守りが必要になるのであえて挙げてみました。
そのほか、トンネルや坂道を作る(市販のものを買う)もいいかと思います。
【外 庭、公園等】
メリットしては「負荷や刺激が多い」ことです。
舗装されているアスファルトであっても凸凹があります。
柵とか遊具につかまって立っているとしても足腰で支える練習になります。
そのほか砂利、土、砂など体が一生懸命に慣れようと頑張ります。
デメリットとしては「危険性と負担」です。
転倒時のケガのリスクは室内より高いですよね。
これはデメリットでもありメリットになります。
転倒したところから起きるは体の使い方の練習になります。
また、転びそうになることで耐える練習にもなります。
負担として前述した大人の手がかかることがあります。
家族により考え方が異なるので負担でも何でもない方もいるかと思います。
それでも大変さは異なるので挙げておきます。
そのうえで、子供へのメリットが多いので外出機会を増やしてもらえたらいいなと思います。
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