「あの子はもう歩いているのに、うちの子はまだだな…」
子育てをしている中でそんな不安を持つことはありませんか。
子育てに一生懸命なほど、周りの子と比較してしまい悩んでしまうことがあります。
そんな悩みを減らすため、「運動発達」を知ることが有効です。
運動発達とは、赤ちゃんが歩けるようになるなど運動面の成長過程のこと。
誰でも使える知識として小児の理学療法をした経験をもとに解説します。
シリーズで紹介していく、第3回の今回は【肘支持から四つ這い】です。
肘支持から四つ這いを知る利点
肘支持から動きのパターンが広がる
子供の得意に合わせて遊びを工夫できる
肘支持から動きのパターンが広がる
「肘支持」ができる赤ちゃんは体を持ち上げて保つことできるようになっています。
ここから、興味のあるものに対して近づいていく「移動運動」へ繋がっていきます。
赤ちゃんたちが運動を次の段階に広げていくことに正しいパターンはありません。
肘支持からも寝返り、ずり這い、四つ這いなどの広がりがあります。
赤ちゃんの個性をみて関わっていくことが、焦らず一緒に成長できる要素になります。
動きが多い子、少ない子、こだわりが強い子、興味が広い子など様々な特徴があります。
運動ができる、できないだけでなく過程や個性を見てみてください。
子供の得意に合わせて遊びを工夫できる
今回の肘支持から四つ這いは基本的な動きの過程を解説します。
実際の赤ちゃんたちは、それぞれがいろんな経験を経て移動運動を獲得します。
同じように関わっても、まったく同じような成長経過ではないです。
例えば…
「寝返りでは移動するけど、四つ這いはなかなかできないな…」
「ほふく前進ですごく早く動けるんだけどな…」
ということも見られてくるかもしれません。
その際に、基本として手支持から四つ這いができる流れを知ることで
膝を曲げる動きが苦手なのかも。台の上におもちゃを置いてみよう。
などの工夫につなげることが出来ます。
遊び方についてもこの後に紹介していきます。
肘支持から四つ這いをするまでの仕組み
肘支持つまり手の2点の支えから、四つ這いの手足4点の支えに変化していきます。
そのために、赤ちゃんは足を支えに使えるきっかけをつかむことが重要です。
この過程を2つのポイントで解説していきます。
〈ポイント〉
1)エアプレーンを経験する
2)膝も支えに使えるようになる
1)エアプレーンを経験する
うつ伏せからの寝返りの過程で肘支持を解説してきました。
両肘を支えに顔と体幹を持ち上げることで上方向への興味を広げていきます。
肘支持の赤ちゃんは周りを見たり、寝返りをしたり動きを続けています。
その中で両肘で支えていた手が床から離れる瞬間があります。
支えを離してしまうので体を反らしたまるで飛行機のような姿勢になります。
これが【エアプレーン】といわれる姿勢です。
再度、手支持に戻ってまたエアプレーンになることを繰り返します。
エアプレーンを経験することが重要なのは、体幹を鍛える練習になるからです。
体幹が強くなるとより手の支えに余裕が出るため肘を伸ばした手支持になります。
2)膝も支えに使えるようになる
手支持となりより体を高く持ち上げることが出来ると変化が出てきます。
お腹と床の間に隙間が出来てきます。
最初のうちはつぶれたような姿勢です。
お腹の下に膝を曲げて足を入れることで四つ這いの姿勢となります。
赤ちゃんはどんな姿勢でも止まらずもぞもぞと動くことで慣れていきます。
慣れに合わせてお尻が持ち上がってきます。
こうして四つ這いの姿勢を獲得していきます。
遊びのポイント
届く高さにおもちゃを設定する
今までは床にあるおもちゃに興味を示すことが多い時期でした。
肘で支えていたところからさらに高さを経験していく段階になります。
低い台や段ボールなどの上に好きなおもちゃを置いてみる。
視界を上に引くような設定をしてみてください。
上に行こうとすることがエアプレーンにつながる要素にもなります。
まとめ
肘支持から四つ這いになる段階を解説しました。
運動発達が進むにつれて子供たちそれぞれの個性も現れやすくなります。
今している動きを見ながら、何が出来て何が苦手か探ってみてください。
おススメアイテム
今回はGENI(ジェニ)のもちゃを紹介。
0歳~4歳を対象とした知育玩具が数多く揃っています。
子供の好みをさがすには最適のショップになります。
とくに今回の四つ這いができるころにおススメするのがこのアニマルブロック。
高さもつけれるし、崩れても安心。音、感触を楽しめるアイテムです。
親子のお気に入りのおもちゃを探してみてください。
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