歩くまで ④手支持

運動

子どもが生まれてから歩けるようになるまでを説明します。

その過程の中で遊びに活かせるポイントも解説します。

④手支持

手支持とは「うつ伏せで両手で体を持ち上げる姿勢」です。

on hands」といわれることもあります。

寝返りや四つ這いに比べると目立つ要素ではありません。

しかし手支持になる過程、そこからの発展が重要になります。

手支持になる過程は「②うつ伏せ」でも紹介していますが軽くおさらいです。

赤ちゃんのうつ伏せの姿勢は手足を曲げて丸くなっています。

この状態から興味のある音や刺激に首の向きを変えます。

右にあるものに興味を示しいるとイメージしてください。

初めに右にを向ける。

この時、重たい頭を動かすために少しだけ体を持ち上げます

顔だけで届かないと右手を動かします。

右手が届かないと左手を右に動かします。

左手の動く高さを開けるため、また少し体を持ち上げます。

それでも届かないと右足、左足と動かします。

左足を動かすときも体を少し持ち上げます

これが寝返り動作に繋がります。

寝返りを通して「体を持ち上げる」も説明してきました。

実際の赤ちゃんは興味はあっても集中は持続しません

たくさんの興味があって左右にうろちょろ動きながら

たまたま寝返りが一連の動作になる時があるって感じです。

左右に動いている中でうつ伏せの真ん中で止まる姿勢も増えます。

そうすると赤ちゃんは手遊びをしながら

あれ?手を使えば顔を持ち上げられる!」と気づきます。

最初は肘をついて持ち上げられる高さです。

これも最初から長い時間は保てずペタンと床に顔を付けます

顔を上げる時間が増えると「上にあるものなんだろう

興味が左右から高さに広がります。

上を見よう、上を見ようの気持ちがだんだん支えを進化させます。

これが床に手をついて肘を伸ばした「手支持」です。

両手でさえると顔がだいぶ上を向けるようになりますね。

体を持ち上げる練習の中で失敗もたくさんあります

持ち上げていても支えきれずに両手を離してしまいます。

両手、両足を浮かしてお腹で支えた姿勢になります。

飛行機のような姿勢「エアプレーン」となります。

フワフワしている感じがとてもかわいらしいですよ。

かわいいけど、赤ちゃんにとってはこれもたくさんの意味があります。

手支持→エアプレーン→手支持→エアプレーン

を繰り返す中で体の下に手を入れることで高さが出ることに気づきます。

体が持ち上がる高さがつくことで後にひざを曲げて支えることに繋がります。

これで「四つ這い」の始まりとなります。

ポイント 左右の次は「上を意識した声掛け」を!!

うつ伏せでコロコロせずに、止まっている姿勢が増えたら次のステップ

見るポイントは「目線」と「手」

目線は左右を気にしているか、自分の手を気にしているか見てください

左右を気にしているときはチャンス!

赤ちゃんが好きなもの、好きな音で興味を引いてください。

今回はなのでまずは視界に入る位置から。

徐々に視界の上の端を意識して上にあげていきましょう。

次に手です。

興味が引けたら顔に近づけてみましょう。

顔が届かないと、手を伸ばしてくるかもしれません。

手を伸ばせなくてももぞもぞするだけで成功としてください。

この時一番大切なのは「触りたい気持ち」なので触れるかどうかは二の次

あきらめたと思ったら手元に渡してあげてください。

好きなものを楽しむことが次の興味に繋がります。

ポイント 散らかすのは刺激の一つ

寝返りで動くことが増えて、うつ伏せで止れるようになると活動範囲が大きく広がります

うちの子は気づけば玩具箱をひっくり返してました。

散らかして左右にあるものを一生懸命遊んでいました。

体を持ち上げながら手を使って遊ぶことが体を支える筋トレになります。

時間の余裕があればのびのび遊ばせてあげましょう。

このあたりから誤飲(小さいものを飲み込む)の危険もあるので注意です。

段ボールでもいいので箱を置いてたりすると手を伸ばして叩いたりします。

高さがあるので顔を上げることも増えます。

まだまだ楽しいものはたくさんあると思います。

新しいことを教えてほしいです。

たくさんのものを試して赤ちゃんの「楽しい」を見つけてあげてください

まとめ

手で支えることで「上」に興味を持ちます。

上に向かって頑張ることで足で支えることに繋がっていきます。

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